SIDE：オルドリン｜コードギアス双貌のオズ

　黒の騎士団の残党と思われるテロリストに占拠されたアッシュフォード学園の解放にグリンダ騎士団が乗り出す中、ギアスで命を狙うクララを射殺するオルドリン。その正体はギアスでオルドリンの姿に化けたオルフェウスだった。一方でクララの命を守れなかったオルドリンは、自分が何のために戦うのか分からなくなったまま、中華連邦に向かうシュナイゼル護衛の任に就いていた。

　エリア１１でクララを死なせてしまい塞ぎ込んでしまうオルドリン。しかし、グリンダ騎士団には休む暇もなく、中華連邦でのシュナイゼル護衛の任務が言い渡される。しかし、威海衛で足止めされたグランベリー。確認作業の間、ソキアたちは、ここぞとばかりオルドリンを港の朝市に連れ出して気を晴らそうとする。仲間の気遣いもあり、市場の少女と仲良くなったりと、いつもの笑顔を取り戻すオルドリン。そこにグランベリーを狙って中華連邦のテロリストが、長距離砲とナイトメアで攻撃を開始した。

　中華連邦の威海衛で足止めをされていたグリンダ騎士団は、シュナイゼルの命を狙ったテロリストと戦闘。オルドリンの指揮のもと、絶妙なコンビネーションによってグリンダ騎士団はテロリストの排除に成功する。しかし、命令に背いたオルドリンとマリーベルの仲は修復されることのないまま、中華連邦の主催する夜会が始まった。そこにはシュナイゼルの命を狙うオルフェウスと、二人のオズの仇敵であるオイアグロ・ジヴォンの姿もあった。

　ブリタニア帝国宰相シュナイゼルを招いて開かれた朱禁城迎賓館での夜会。そこでオルドリンは、ジヴォン家を奪った叔父オイアグロと再会する。一方でシュナイゼル暗殺のミッションを受けたオルフェウスも夜会に潜入し、マリーベルと再会していた。マリーベルを振り切り、暗殺ミッションを遂行しようとするオルフェウスだったが、仇敵であるオイアグロを見つけ一瞬躊躇したところ、オルドリンによって阻まれる。
　ここに三度、二人のオズが再会してしまう。

　シュナイゼル暗殺に失敗したオルフェウスは、即座に撤退を決意。クララの死が頭をよぎるオルドリンは、マリーベルの制止も聞かずにオルフェウスを追う。そんな折、申し合わせたように中華連邦の反体制組織『紅巾党』が朱禁城を目指して進軍を開始した。
　オルドリンのランスロット・グレイルとオルフェウスの白炎が互角の戦いを繰り広げる中、オルドリンを欠いたグリンダ騎士団は、紅巾党に対して戦力差から苦戦を強いられていた。

　私怨、立場、状況が入り混じる中、死闘を演じるオルドリンのランスロット・グレイルとオルフェウスの白炎。二人のオズの素姓を知るウィザードは、殺し合いを止めるべく二人の中に割って入る。ウィザードはアグラヴェインの真の力を解放し、近接モードへ変型して二人を止めるが・・・。

　シュナイゼル暗殺を謀ったオルフェウスと激闘を繰り広げるオルドリンは、何者かによって龍門石窟内部に移動されてしまう。不思議な力に戸惑う暇もなくオルフェウスと再び対峙するオルドリン。ついに同じ貌を持つオルフェウスの正体を知る。